2020年08月28日

テレワークが社内情報共有に与える影響とは

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

新しい生活様式」という言葉が定着し、企業でもテレワークが当たり前のように導入されるご時世に
なってきました。
実際、各企業がどのように利用しているのか、導入してみてどのように感じているかなど、
テレワークの実態はSNSなど各所で目や耳にする機会は多いのですが、
うまくいっているorいっていない、また、企業や個人によっても様々な意見があるようですね。
弊社でも先日、テレワークの実態を知るためアンケートを実施しましたので、
本日はその一部を公開したいと思います。


【質問】
テレワーク実施による情報共有への影響(もしくは今後実施する場合は想定される影響)についてお答えください。

【回答】
  • 必要な情報は共有しているが、大したことのない会話などの情報が共有されない(情報システム|5人以上)
  • 情報共有自体にはあまり問題がないが、顔を合わせて打ち合わせすればすぐに決められることに時間がかかった(管理系|50人以上)
  • フェイストゥフェイスだと顔を見れば思い出して共有ができるが、テレワークの場合は意思が必要(営業系|5人以上)
  • 頻度が下がる(コールセンター|10人以上)
  • 情報共有としては下がっていない。テレワーク実施前に全てアクセスできるようにした(技術・生産系|10人以上)
  • ほとんど影響ない(技術・生産系|10人以上)
    ※カッコ内は所属部署・人数


個人的には、意外にも「影響なし」「問題なし」という回答があることには少々驚きでしたが、
とは言え、直接会話することで得られる気付きスムーズな意思決定など、
テレワークでは補え切れないこともあるようです。
しかし、テレワークを始めて間もない時期は、直接会話ができないもどかしさも手伝ってそんなこともあるだろう
と想像できますが、上記回答者のほとんどがテレワークを始めて2〜3ヶ月経過している(*)と回答しており、
本当の意味での「新しい生活様式」を手に入れるためには、より多くの時間が必要なのだな、
と感じさせる結果でした。
(*)回答者の多くは「緊急事態宣言後より(4月から)」テレワークを実施していると回答。アンケートの回答期間は7月。

その一方で、テレワークを始める前に環境を整えたという方は、情報共有支障を感じていない
と言い切っており、情報共有をスムーズに進めるには、そのための環境づくりが欠かせない、
と言えそうです。

ここで、情報共有の環境づくりのポイントとしてあげられるのが
1.ツール
2.ルール(制度・仕組み)
3.組織風土
です。

テレワークにおける情報共有には、ITツールの導入は不可欠と言えます。
ただし「ツールを導入すれば解決」という単純なものでもありません。
ITツールを利用して、いつ誰と何をどのように情報共有するか、目的を定めルール化しておく
必要があります。
更に、ツールがあってルールが整備されていても、非協力的な人がいると情報共有は成功しません。
何のためにこれらが整備されているのか理解を深め、情報共有を推し進める必要があるのではないかと思います。

既にテレワークを実施している方も、これから本格的に導入しようとしている方も、
一度これらを再点検してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、上記アンケートの全貌を知りたい方は下記よりお問い合わせください。
テレワークの実施状況とその影響に関するアンケート集計結果」をプレゼントいたします!
kc-support★faq-system.com
※「★」は「@」に置き換えてお送りください。



posted by CBIT池田 at 17:00 | Comment(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

人工知能(AI) とニューノーマル

こんにちは。ナレッジリング開発運用担当の鈴木です。
連日多くの感染者数が報道されるなど
新型コロナウイルスの流行はなかなか落ち着きませんね。
そんな中メディアではニューノーマルという言葉が取り上げられるようになりました。
ニューノーマル(new normal)とは直訳すると「新たな常態・常識」のことです。
経済や社会が大きな打撃を受けると構造的な変化が起こり、
事態が収束してもそれ以前の常態には戻れないという考え方です。
ニューノーマルという言葉が使われるのは実は今回が3度目です。
1度目はITバブル後の2003年頃のアメリカ合衆国の状況を指して
ベンチャーキャピタリストのロジャー・マクナミー氏が使用。
2度目はリーマンショック後の2009年頃に
パシフィック・インベストメント・マネジメント代表のモハメド・エラリアン氏が使用。
今回の新型コロナウイルスの世界的な流行による社会、経済の大きな変化が
3度目のニューノーマルというわけです。
新型コロナウイルスの流行による変化は人々のワークスタイルやライフスタイルにも
大きな変化をもたらしました。
ソーシャルディスタンスを確保するためのワークスタイルやライフスタイルの変化、
マスク着用や手洗いなど衛生管理の再認識などです。

私たち人間はこうしたニューノーマルに少しずつ適応しているように思います。
一方、近年の進歩が著しくさまざまな分野で実用化が進んだ人工知能(AI)は、
こうしたニューノーマルへの適応に苦戦する部分もあるようです。
特に画像認識はディープラーニングによる精度向上により
人工知能(AI)の分野でも近年成長が著しい分野です。
画像認識は膨大な画像を機械学習する事により、その精度を向上させて来たわけですが、
新型コロナウイルスの世界的な大流行により私たち人間の生活様式は大きく変化しました。
ソーシャルディスタンス確保のためリモートワークをする人が増え、
衛生管理のため公共の場でマスクを着用する人が劇的に増えました。
人工知能(AI)はこれまでの人間のライフスタイルやワークスタイルを元に画像を認識するため
「在宅で仕事をする人」を「家で余暇を楽しむ人」に誤って分類してしまう事や、
「マスクを着用した人」を「病院関係者」や「食品売り場の店員」と分類してしまうなど
人工知能(AI)ニューノーマルに適応できない事による問題も多いそうです。
ニューノーマルへの人工知能(AI)の対応は現在進められているという事です。
人工知能(AI)は優秀ですが、変化への適応力の高さという点では
まだ人間に軍配が上がるのかもしれませんね。
それでは今回はこのへんで。

posted by CBIT鈴木 at 17:25 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする