2016年03月07日

「5つの知識移転の方法」のまとめ

皆様、こんにちは。
ナレッジリング、営業・開発補佐担当の松永です。

さて、長きに渡り5つの知識転移の方法について書いてきましたが
皆様いかがでしたでしょうか?
今日は今までのまとめとして全てを並べてみたいと思います。

見方ですが、それぞれの特徴がわかりやすいように以下のようにまとめています。
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移転のタイプ
●業務の質
 どんな業務形態に適しているか
●知識のタイプ
 扱う知識の形式(暗黙知 or 形式知)
●設計指針
 知識移転を構成する上で必要な指針
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連続移転
チームで行った業務から得た知識を同じチームが同じ業務を行う時にそれらを活かせるよう移転する方法
※個人から得られた経験や知識をいかにグループが活用出来るよう移転すること
●業務の質
 頻繁で非定型業務
●知識のタイプ
 暗黙知と形式知
●設計指針
 ⇒定期的にミーティングを開くこと
 ⇒ミーティングには全員が参加すること
 ⇒グループではお互いを批判しないこと

近接移転
あるチームで獲得した知識を同じような内容の業務を繰り返し行うチームへと知識を移転する方法
※知識を提供する側と受け取る側の業務が類似性を表している(ベストプラクティスを共有する)
●業務の質
 頻繁で定型業務
●知識のタイプ
 形式知
●設計指針
 ⇒達成しうる目標とプロセスが明確に定形的に表されること
 ⇒電子的に知識を配布すること
 ⇒利用者を特定してその業務だけに特化したデータを集めたシステムを構築すること
 ⇒責務のある担当者へ定期的に情報が配信される
 ⇒利用状況と目標達成状況を監視する仕組みを取り入れること

遠隔移転
あるチームで得た知識を同じような業務を行っている他のチームで利用できるよう知識を移転する方法
※ピアアシストのように、同じ境遇や立場にある人からアドバイスを求めたり、互いの意見を交換しながら知識を共有する
●業務の質
 頻繁で非定型業務
●知識のタイプ
 暗黙知
●設計指針
 ⇒扱う情報が「暗黙知」である場合が多いため、システム上のやり取りでは不向き
 ⇒知識を保持している人が組織内を移動しながら知識を移転
 ⇒一方的にアドバイスを求めるのではなく、
  意見を交換し合うことで互いの知識を交換して知識を増やす効果もある

戦略移転
ある稀にしか起こらない業務を担当する際に、同じ組織の中で他のチームが行った経験から得た成果を再利用する
●業務の質
 頻繁でなく非定型業務
●知識のタイプ
 暗黙知と形式知
●設計指針
 ⇒ナレッジスペシャリストがリアルタイムに情報や知識を収集して解釈して形式知へ転換
 ⇒情報収集は過去に遡るのではなく、リアルタイムに行われる
  (今現在業務が行われているところから情報や知識を得る)
 ⇒エンドユーザー(知識の受け手)が何を何を求めているかに焦点をあて
  なるべく多くの声を統合して、利用しやすいものに変換して受け手に提供する

専門知移転
受け手側が知り得ない専門的な知識を組織内、あるいは、組織内の個人間でやり取りを行うこと
※効率よくやり取りを行うために電子システムが推奨
●業務の質
 頻繁でなく定型業務
●知識のタイプ
 形式知
●設計指針
 ⇒電子フォーラムを効率よく運営するために管理者によって管理される
 ⇒問い合わせをトピック毎に分類する
 ⇒ある程度まとまった回答が得られた場合は、それらを精査してデータとして保管するよう管理者が監視


知識の移転には多くの異なる方法があることがわかりました。
そして、移転が効果的に行われるのは、プロセスが移転される知識に「適合」している、ということです。
これらの移転方法の1つの最適な移転方法を用いればよい、という訳ではなく、
複合して用いることでより組織にとっては効果的と言えるかもしれません。

皆様の今後のナレッジマネジメントの参考になれば幸いです。

また何か面白い本を読みましたらご紹介します。
今回はこの辺で失礼します。



posted by CBIT松永 at 16:59 | Comment(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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