2019年01月18日

ツールとしての人工知能(AI)の可能性

 こんにちは。ナレッジリング開発担当の鈴木です。
早いもので1月も既に半ばですね。
2019年の干支は亥(イノシシ)です。亥年は十二支の一番最後の年にあたり
動物の猪のイメージから万病を予防する「無病息災の年」とされているそうです。
亥(イノシシ)年にあやかり一年間無病息災で過ごしたいものです。

 さて、突然ですが「アルファ碁」を憶えておられますでしょうか?
そう。2015年にコンピュター囲碁として初めてプロ棋士(樊麾)に
勝利をおさめたコンピュータ囲碁プログラムです。
当時は「とうとうこの時が来たのか…」など言われて
機械学習、ディープラーニングという単語と共に
現在の人工知能ブームの火付け役にもなりました。記事一覧183
あの「アルファ碁」です。ご存じの方も多いかと思いますが
アルファ碁は正式名称は「AlphaGo」といいまして
Google傘下DeepMind社によって現在も開発が続けられています。
少し前のお話しですが2018年12月6日に「アルファ碁」を改良した「アルファゼロ」が
碁の他にもチェスと囲碁にも対応し最強ソフトとなったと報道され
再び耳目を集める事になりました

 将棋では2017年の世界コンピュータ選手権で優勝したソフトである「エルモ」と対戦して
90勝8敗2分けという事なので圧倒的な強さですよね。
このアルファゼロですが特徴はその強さだけでなく学習方法も進化していて、
以前は人間の棋士の指した棋譜を大量に学習して強化される「教師あり学習」
を行っていましたが、AlphaZeroは簡単なルールだけ学習させた後は
自己対局によって強化される「教師なし学習」になりました。※注1

※注1…正確にはAlphaZeroの先輩にあたるAlphaGoZeroから強化学習方式に変更となっています。

AlphaZeroがもたらした今回の成果は
過去のデータやシナリオに頼らない新たな人工知能(AI)のあり方を知らしめた点が
特徴的だったように思います。
今回の公開されたAlphaZeroの100局分の棋譜を見たプロ棋士の羽生善治九段は

「王将を中段に動かすことをいとわないのは今までの将棋理論にはなく、新たな可能性を示している」

とコメントしています。
この事からもAlphaZeroのような教師なし学習によって強化された人工知能(AI)
人間には到底考えつかない手順やセオリーを見つけ出す能力が印象づけられます。
人工知能(AI)が人間に取って代わる不利益に目が向けられる場合も多いですが、
AlphaZeroのように人間では考えつかない気づきを得られるというメリットにも注目したいところです。

人工知能(AI)の 便利なツール としての今後の発展に期待したいと思います。

それでは今回はこのへんで。



posted by CBIT鈴木 at 17:02 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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