こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。
マーケティング・営業担当の池田です。
先日、神奈川県の行政データが大量流出し、ハードディスクの破棄を委託されていた処理業者のスタッフが
オークションサイトでそのハードディスクを転売していたことが発覚し逮捕される、という事件がありました。
個人情報漏洩は企業にとって死活問題。
どの企業もその対策に余念がありません。
オークションサイトでそのハードディスクを転売していたことが発覚し逮捕される、という事件がありました。
個人情報漏洩は企業にとって死活問題。
どの企業もその対策に余念がありません。
そこで今回は、機密情報を取り巻くAIについて調べてみました。
まずは、AIによるメール監視サービスについて。
- マトリックスインサイト(アイマトリックス社)
- Email Auditor(FRONTEO社)
どちらも、不正・違反などがあるメールをAIが自動検出し、リスクのあるメール送信を未然に防ぐというもの。
大量の社内送信メールを学習データとし「このメールは怪しい」というような“兆候”を見つけ出します。
この「兆候」にあたるものをディープラーニングでは「特微量」と呼びますが、
上記サービスも、このディープラーニングの技術を用いて不正なメール検出に活用しているものと思われます。
大量の社内送信メールを学習データとし「このメールは怪しい」というような“兆候”を見つけ出します。
この「兆候」にあたるものをディープラーニングでは「特微量」と呼びますが、
上記サービスも、このディープラーニングの技術を用いて不正なメール検出に活用しているものと思われます。
さて、ここまでは自然言語処理分野のAIでしたが、次に紹介するのは画像処理分野のAI。
- AI秘密印検知サービス(サイオステクノロジー社)
社内文書から極秘・社外秘・マル秘などの秘密印をAIで検知するというもの。
機密書類の分類・管理業務の自動化が可能になり、結果的に情報漏洩防止につながる、ということのようです。
機密書類の分類・管理業務の自動化が可能になり、結果的に情報漏洩防止につながる、ということのようです。
つまり、
・大量データからリスクデータを自動検出
・人手によるセキュリティ業務作業の代替
・大量データからリスクデータを自動検出
・人手によるセキュリティ業務作業の代替
これらに、AIが活用されているというわけですね。
そして、企業が情報流出に関して掛けるコストとしては、こんな調査結果もあります。
世界主要国の477社を対象に2014年〜2018年に渡って行われた本調査では、
情報流出に関連して企業が負担した総コストは、世界平均で386万ドル。
流出情報1件当たりの国別コストランキングで日本は7位という結果だそうです。
また、この調査では情報流出による要因の分析としてAIを新たな要素に加えており、
「セキュリティ自動化戦略にAIを取り入れている組織では、
流出情報1件当たりのコストを8ドル削減できるという結果も出た。
ただし、AIを完全実装している企業は15%にとどまる。」
と、記事は伝えています。
情報流出に関連して企業が負担した総コストは、世界平均で386万ドル。
流出情報1件当たりの国別コストランキングで日本は7位という結果だそうです。
また、この調査では情報流出による要因の分析としてAIを新たな要素に加えており、
「セキュリティ自動化戦略にAIを取り入れている組織では、
流出情報1件当たりのコストを8ドル削減できるという結果も出た。
ただし、AIを完全実装している企業は15%にとどまる。」
と、記事は伝えています。
全世界を対象にしている調査だけに、このレポートからはなかなか肌感が伝わりづらいところもありますが、
「情報流出による企業の負担コストは増大傾向にあり、その対策としてAIが注目されている」と言えそうです。
「情報流出による企業の負担コストは増大傾向にあり、その対策としてAIが注目されている」と言えそうです。
ところが、その一方で、なんと“AIによる”情報流出を懸念する声もあることがわかりました。
出典:「人工知能(AI)&ロボット 月次定点調査(2018年2月度)」(株式会社ジャストシステム)
1年半以上前の調査結果なので、今は事情が変わっているかもしれませんが、
半数以上が危機感を持っているというのは高い比率ではないかと思います。
半数以上が危機感を持っているというのは高い比率ではないかと思います。
情報流出の防止に一役買うのがAIだとすれば、助長するのもAIとは、なんとも皮肉です。
とどのつまり、AIの利用する際には、正しい知識で正しく活用するということが鉄則ということでしょうか。
道具を使う場合には何にでも当てはまると思いますが、改めて考えさせられます。
道具を使う場合には何にでも当てはまると思いますが、改めて考えさせられます。
さて、2019年の本ブログの投稿は今回で最後です。
2020年はどんな“AIイヤー”になるでしょうか。
引き続き動向を見守りたいと思います!
2020年はどんな“AIイヤー”になるでしょうか。
引き続き動向を見守りたいと思います!