2020年08月14日

人工知能(AI) とニューノーマル

こんにちは。ナレッジリング開発運用担当の鈴木です。
連日多くの感染者数が報道されるなど
新型コロナウイルスの流行はなかなか落ち着きませんね。
そんな中メディアではニューノーマルという言葉が取り上げられるようになりました。
ニューノーマル(new normal)とは直訳すると「新たな常態・常識」のことです。
経済や社会が大きな打撃を受けると構造的な変化が起こり、
事態が収束してもそれ以前の常態には戻れないという考え方です。
ニューノーマルという言葉が使われるのは実は今回が3度目です。
1度目はITバブル後の2003年頃のアメリカ合衆国の状況を指して
ベンチャーキャピタリストのロジャー・マクナミー氏が使用。
2度目はリーマンショック後の2009年頃に
パシフィック・インベストメント・マネジメント代表のモハメド・エラリアン氏が使用。
今回の新型コロナウイルスの世界的な流行による社会、経済の大きな変化が
3度目のニューノーマルというわけです。
新型コロナウイルスの流行による変化は人々のワークスタイルやライフスタイルにも
大きな変化をもたらしました。
ソーシャルディスタンスを確保するためのワークスタイルやライフスタイルの変化、
マスク着用や手洗いなど衛生管理の再認識などです。

私たち人間はこうしたニューノーマルに少しずつ適応しているように思います。
一方、近年の進歩が著しくさまざまな分野で実用化が進んだ人工知能(AI)は、
こうしたニューノーマルへの適応に苦戦する部分もあるようです。
特に画像認識はディープラーニングによる精度向上により
人工知能(AI)の分野でも近年成長が著しい分野です。
画像認識は膨大な画像を機械学習する事により、その精度を向上させて来たわけですが、
新型コロナウイルスの世界的な大流行により私たち人間の生活様式は大きく変化しました。
ソーシャルディスタンス確保のためリモートワークをする人が増え、
衛生管理のため公共の場でマスクを着用する人が劇的に増えました。
人工知能(AI)はこれまでの人間のライフスタイルやワークスタイルを元に画像を認識するため
「在宅で仕事をする人」を「家で余暇を楽しむ人」に誤って分類してしまう事や、
「マスクを着用した人」を「病院関係者」や「食品売り場の店員」と分類してしまうなど
人工知能(AI)ニューノーマルに適応できない事による問題も多いそうです。
ニューノーマルへの人工知能(AI)の対応は現在進められているという事です。
人工知能(AI)は優秀ですが、変化への適応力の高さという点では
まだ人間に軍配が上がるのかもしれませんね。
それでは今回はこのへんで。



posted by CBIT鈴木 at 17:25 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: