2020年04月03日

新型コロナウイルスに負けないための情報共有について考える

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

新型コロナウイルスの猛威が加速しています。
2月半ばの前回の私の投稿で既にコロナウイルスの勢いが止まらないことに言及していましたが、
わずか2ヶ月で状況は一変し、終息するどころか状況は悪化するばかり。。。
当社も、3月3日から始めているテレワーク体制を解けず、先が見込めない状況です。

さて、当社に限らずテレワークを実施している企業は多いと思いますが、
組織における情報共有のあり方を見直す動きが目立ちます。
普段から体制が整っていれば多少の状況の変化にも適用できることは分かっているものの、
様々な事情で充分に取り組むことができていない、という企業も多いのではないでしょうか。

あるアンケートによれば、「職場に放置され続けている課題がある」と答えたのは、
なんと回答者の93.4%(!)もいるそうです。


記事のタイトルにもあるように『解決のカギは「情報共有」にアリ』と結論は出ているものの、
このアンケート結果から、情報共有を進めることの難しさ・複雑さが分かってきます。

課題が今どういう状態にあるのか把握するのが難しい」と感じたことがある人は83.7%
これはまさに「情報共有ができていないから」ということに他なりませんが、物事はそう単純ではありません。
もし情報共有そのものが課題であるとすれば、どうでしょうか?
アンケートでは、課題が改善されない理由として最も多いのは「優先度が他の課題に比べて高くないから」。
これこそ情報共有の負の特性であり、進捗が上がらない理由と言えるのではないかと思います。
『何より主業務が最重要事項。
 情報共有できていれば作業効率が上がることは想像できるが、
 情報共有ができていなくてもさほど困らない。』
というのが実態ではないでしょうか。

情報共有を進めることが難しいということは、次のアンケート結果からも伺うことができます。


情報共有の問題点や課題点の有無」について「ある」と回答した人は53.8%
具体的にどんな問題・課題があるのか、情報共有における3つの弊害が示されています。

(1) 情報共有の在り方についての認識が人によって異なり、効率的に情報を共有できていない
(2) 多くのツールを利用していることで、社内の情報が分散している
(3) システム整備の懸念(セキュリティを確保するための運用ルールやシステムが追い付いていない)

(1)については、アンケートからは、企業風土情報リテラシーの程度で認識の違いを感じている回答者が
多いようですが、部門や役職など立場の違いによっても認識の違いは起こりえると思います。
先日、私が訪問したお客様も、立場の異なる方が複数お打合せに参加されておりましたが、
それぞれに様々なご意見をお持ちで、全ての要望を叶えるにはかなりの大規模システムになってしまい予算も
この場合のおすすめは、少ない人数でチームを作り試験的に短期間で運用してみることです。
対象となる組織ではどのようなやり方が合っているのか成功体験を積み上げ、
徐々に広く展開していくというステップであれば、周囲からの反発を最小限に抑えられると考えます。

(2)や(3)については、当社にご相談いただくお客様にも一定数いらっしゃいます。
(最も多いのはやはり(1)の例です。)
傾向として、大規模企業様など大人数で利用される場合に多いように感じます。

最後に、当社サービスを導入していただいたお客様のインタビュー記事を紹介させていただきます。
これから本腰を入れて情報共有に取り組もうと考えている方などの参考になれば幸いです。


次回の投稿時には、コロナウイルスも落ち着いていてくれると良いのですが・・・
皆様もお気を付けくださいね!



posted by CBIT池田 at 11:00 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月19日

人工知能(AI)が新型コロナウイルスのアウトブレイクを予見?

こんにちは。ナレッジリング開発運用担当の鈴木です。
早いものでもうすぐ3月も終わりですね。
225日に政府から新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が示された事により、
3月はテレワークや時差出勤など普段とは違う環境の中でお仕事に従事された方も
多かったのではないでしょうか。ワクチンが開発されるなどして早く終息してくれると良いのですが。

今回は新型コロナウイルスの危険性を世界保健機構(WHO)より早く
人工知能(AI)が予見したという話題のご紹介です。
現在世界中で感染拡大が続いている新型コロナウイルスですが、
中国でインフルエンザに似た症例が相次いで発生している事を
世界保健機関(WHO)が公表したのが202019日。
その3日前の16日には米国の疾病管理予防センター(CDC)がこの情報を流したそうなので、
今回の新型コロナウイルスの中国での感染拡大が正式に発表されたのが19
CDCによる独自見解による発表が16日という事になります。
ですが、CDC発表の6日前にあたる20191231日にカナダの健康モニタリングプラットフォーム
BlueDot」によって今回の集団感染の警鐘が鳴らされていたという事です。
公式発表の1週間前ではありますが人工知能(AI)が人間の一歩先を進んだ事例と言って
良いのではないでしょうか

BlueDotは感染症の専門家で医師のカムラン・カーン(KamranKahn)氏によって、
2014年にヴェンチャー投資家から940万ドルの資金を調達して設立されたスタートアップ企業。
2020年の1月末時点では医師やプログラマーからなる40人の従業員が
このプラットフォームの開発に当たっているようです。
カーン氏は2003年にSARS(重症急性呼吸症候群)が流行した際に
カナダのトロントの病院で感染症の専門家として働いており、
その時の経験から感染症を追跡できるより優れた手段を模索しBlueDotを設立したそうです。
SARSと言えば今回の新型コロナウイルスと同じく中国の地方都市で感染が始まり、
香港を経由してカナダにも感染が広がりトロントでは44人の死者を出しました。
カーン氏にとって今回の件は一定の成果となった事でしょう。

気になるBlueDotの感染症アウトブレイクの予想方法ですが、
自然言語処理と機械学習を利用して
65言語のニュース、ブログ、フォーラムの膨大なテキストデータを処理し
24時間体制で15分ごとに100以上の疾病の発生を追跡しています。
また、全世界の航空会社の発券データを利用して感染した住民が
いつどこへ向かうのかを把握する事で感染の拡散地域を予測しているとの事です。
人間では短時間で処理できない膨大な情報の中から特徴を見いだす作業で
正に人工知能(AI)の得意分野といったところでしょうか。
今後はこういった人工知能(AI)による疾病予測の精度が向上し
感染症の蔓延拡大にも役立てられると良いですね。それでは今回はこのへんで。


posted by CBIT鈴木 at 13:57 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日

新型肺炎(新型コロナウイルス)に学ぶ情報共有のありかた

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

新型肺炎(新型コロナウィルス)の感染拡大が止まりません。
WHOも「流行の終息時期は見通せない」との見解を示しており、混とんとした状態はまだまだ続きそうです。
そして、これまでの一連の経緯から、人間は“未知”に対してこんなにも非力なのだな、
と改めて感じさせられます。
“未知”に振り回されている我々人類・・・
未知」とはすなわち「情報がまだ無い」という状況ですよね。
そう捉えると、安定秩序を保つには情報を得ることがいかに大切かがわかります。
今回は、これら新型肺炎を取り巻く状況から情報共有について考察してみたいと思います。

まず、横浜港に停泊している3700人の乗客・乗員を乗せたクルーズ船。
状況は少しずつ改善されているようですが、当初は船内の混乱ぶりが伺えました。
ある乗客は「情報不足」と書かれた垂れ幕を掲げるなど、
今どのような状況下にあるのかわからないことに不安や不満を訴える様子を報道などで目にしました。

ここに、とても興味深い研究があります。
北関東医学会が刊行した論文で、患者や家族が病気に伴って経験する“不確かさとは
どのような内容であるのか分析したものです。
医学中央雑誌を使用し“不確かさ”and“看護”をキーワードに検索を行ない、出現頻度などが数値化されています。

1)身体感覚に確信が得られないことにより生じる不確かさ
2)適切な情報が得られず状況を把握できないことによる不確かさ
3)将来の見通しが立たないことに関する不確かさ
4)病状や治療効果を予測できないことに対する不確かさ
5)迫りくる死への不安から生きる意味が見いだせず感じる不確かさ

調査の結果、これら5つのカテゴリのうち最も大きなウエイトを占めたのは、
2)適切な情報が得られず状況を把握できないことによる不確かさ
だったそうです。


ここに登場する患者とクルーズ船の乗客・乗員は別次元の状況ではありますが、
日常を送れないという意味では両者とも同じ状況にあり、心理的にも同じ状態なのだろうと想像します。
「知りたいのに知らない」という状況はいかにストレス、ということがわかりますね。

一方で、一早く情報を得た人々によって混乱を招いていることと言えば「マスク不足」。
行き過ぎた“マスク神話”が世にまかり通るあまり、
医療関係者など必要な人の元に届かず、他方でマスクが超高額で取引きされるという異様事態になっています。
トレンドに敏感な人が主導権を握り世の中をコントロールしている・・・
本来の意味とは異なりますが、ここには情報強者情報弱者の図式が成り立つのではないでしょうか。
モラルの問題とも言えなくありませんが、情報を受け取る側も情報に惑わされず冷静に行動したいものです。

さて、クルーズ船が連日報道されているあたりまでは水際で何とか食い止めようと躍起になっていましたが、
タクシー運転手に感染者が見つかったあたりから、もう誰が感染していても不思議ではない状況に
なってきています。
弊社でも先日、次のような趣旨の通達がありました。
「もはやいつどこで感染してもおかしくありません。
長期欠勤者が出ても業務が滞ることがないよう、周囲との共有・連携を強化してください。」

BCPBusiness Continuity Planning:事業継承計画)」と言うと大げさに聞こえますが、
緊急事態に備えて情報共有体制を整えておくことは重要なことだと思います。
その際にポイントとなるのは『』と『』ではないでしょうか。

1)適度な量の情報を蓄積すること
  情報量が少なすぎると広義に解釈しすぎて間違った判断をしてしまいます。
  かと言って情報量が多すぎても、情報までのリーチが長くなり、緊急時に求められるスピードを
  維持できない場合があります。

2)精度の高い情報を蓄積すること
  緊急時はデマが横行しやすいので、信頼性の高い情報をストックしておくことが大事です。
  過去事例などの具体的な情報はノウハウとしての蓄積に有効です。

これらを実現するためには、平時より情報の交通整理をしておくことが大切だと言えます。
また、緊急の際にはただでさえ混乱が起こりやすいため、冷静に対応するには
情報共有ツールを普段から使い込み慣れておくことも大事なことだと思います。
業務で日常的に利用していれば問題ありませんね!

防災の一環として情報共有を一度見直してみてはいかがでしょうか?


【追記】
ちなみに、災害時における情報については過去にも投稿しています。
興味のある方はこちら↓もご覧ください!
posted by CBIT池田 at 15:00 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする