2016年08月29日

世のリーダーは『情報共有』をどう考えるのか?

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

このブログでは過去に、
ナレッジマネジメントの一つの理論であるSECIモデルを提唱している野中郁次郎氏や、
知識移転に注目してナレッジマネジメントを唱えたナンシー・M・ディクソン氏など、
いわゆる研究者・学者と呼ばれる先生方の理論をたびたび紹介してきました。
でも、どんな立派な理論があってもそれを活用できなければ意味がありません。
ナレッジマネジメントは経営手法の一つですが、
ビジネス界のトップやリーダーと言われる人たちは、
ナレッジマネジメントについてどのような考えを持っているのでしょうか?
今回は、彼らの情報共有に関する発言を集めてみました。

情報共有がキチッとできていれば、
 どんな組織でも間違いなく、
 力を2倍も3倍も発揮できるのです。
 塚本 隆史
 (みずほフィナンシャルグループ会長・みずほ銀行頭取を歴任

さまざまな立場から意見を持ち寄れば、新しい発見があるかもしれません。
そして、お互いに情報を提供し合いそれらを活用することで、
シナジー効果を生み出すことができるということでしょう。

情報共有の場がなぜ、重要かといえば、
 情報が共有されることで、
 互いに思考のベクトルが合うようになるからです。
 すると、それぞれが意思決定するとき、
 関係者が集まってすりあわせをしなくても、
 即決断できるようになり、経営のスピードが速まります。
 大宮 英明
 (三菱重工業 取締役会長)

意思確認としての情報共有
なぜそれを目指すのか理解度が深まれば深まるほど、
それがゴールへ向かう推進力になります。
組織全体がそういう雰囲気で動けることが理想ですね。

情報共有の手段を改良するだけで、
 人々の人生を変えることができる。
 マーク・ザッカーバーグ
 (Facebook創立者)

日常業務に置き換えるなら、
社内情報共有の手段を改良するだけで、
業務を変えることができる。
ということになるでしょうか。
「人生」と同じレベルで考えるなら、
「業務」は「ビジネス」に置き換えられるかもしれません。

さて、ここまではビジネス界のトップの名言でした。
最後に紹介するのは、経営者の発言ではありませんが、
別分野の視点から見た言葉として興味深いので紹介します。

情報の共有は簡単にできても、
 感情の共有は難しい。
 茂木 健一郎
 (脳科学者)

・・・これは奥が深い(笑)
裏を返せば「感情までも共有できてこそ情報共有と言える。」
ということだと私は解釈しました。
感情もまた、情報共有を成功させる要素として重要だということを考えると
これまでとは違った情報共有の手段や考え方が見つかるのではないでしょうか。

いろんな著名人によるいろんな見方がまだまだあるとは思いますが、今回はここまで。
みなさんが情報共有を推し進めるヒントになれば幸いです。


【出典】
・塚本 隆史氏、大宮 英明氏の名言 : 「名言DB」より
・マーク・ザッカーバーグ氏の名言 : 「Cotodama」より
・茂木 健一郎氏の名言 : 「名言ナビ」より

posted by CBIT池田 at 13:37 | Comment(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

『ナレッジはどうしたら集まりますか?』

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

先日、ある業界の卸売業をしている企業様から
当社が提供する社内情報共有サービス「ナレッジリング」にお問い合わせを頂きました。
エリア毎にある営業所間で営業や仕入の情報を共有したいとのことで、
・商品・メーカーなどの詳細情報
・入札情報
・過去のクレーム情報
これらの情報を共有できるツールを探していたところ「ナレッジリング」にご興味を持って頂いたようです。
集約されたデータを持っておらずこれから情報を募っていくが、初めての試みなので試行錯誤中・・・
と、ここまではよくあるお問い合わせの内容なのですが、
もう少し詳しく話を聞いてみると、そう単純な話でもなさそうです。

実は、既に取り組みを始めているものの思う通りには行っていないのだとか。
具体的には、
グループウェア中の機能「電子会議室」を使って情報共有を始めたがなかなか情報が集まらない、と。
なぜ集まらないのか心当たりを尋ねてみると、
「グループウェアは1ヶ月前に本格導入したばかりで、皆まだ操作に慣れていないこともあるのでは。」
と担当者。
“それはごもっとも”と思いましたので、
「ナレッジリングにご興味を持って頂いて大変ありがたいのですが、
 もう少しこれまでの方法を続けてみてからご判断頂いてもよいのではないですか?」
とお返ししたところ、
「経営層からの指示もあり、今は専用ツールを導入する方向に進んでいるんです。」
と、担当者も少々困ったようなご様子。
なるほど・・・お話を伺う限り、課題認識はみな同じところにありそうですが、
その手段やら判断基準については、経営層と担当者の意見はちょっと違うようですね。

近日中に行われる経営会議では、
担当者からの報告として「ナレッジリング」を紹介して頂くことになっているようでしたが、
現在のグループウェアで運用を継続することの問題点についても議論はされるとのことでした。
後日お伺いしたところ、最終的には当初の予定通り、
グループウェアでの運用は廃止し専用ツールの導入を前提に進める、という結論に至ったようです。
詳細はお聞きしていないので想像の域を出ませんが・・・
経営陣としては、
ナレッジを収集した後のFAQとして体系的にデータ集約するところまで考慮されたのかもしれません。
新しいツールに慣れるのには時間がかかるため、途中から専用ツールに乗り換えるのは得策ではないと判断し、
それなら早いうちに専用ツールを導入してしまった方がよいという結論に至った可能性もあります。

こちらのお客様のようにどうしたらナレッジが集まるか?というご相談は結構多いです。
企業風土組織体制が大きく影響することでもあるので、
経営課題にまで踏み込んでもおかしくない、非常に難しい課題です。
とにかく、何か実行したら結果が出るという性質のものはないことは確かです。
ただ、「ナレッジが集まっている」と実感を持って頂けるお客様について一つ言えることは、
ご担当者の方自身がある程度の時間労力を掛けて熱心に取り組んでいらっしゃる場合が多いということです。
早ければ3か月くらいで効果を見せ始める企業様がある一方で
1年以上経ってようやく軌道に乗ってきたというお客様もいらっしゃいますが、
それがハマると一気に動き出すということはあるようです。

さて、先にご紹介した企業様ですが、
その後「まずは担当者の営業所内で試験的に運用してみたい」とのことで
フリープランのお申込みがございました。
せっかくご利用頂くのですからぜひご活用頂きたいものです。
軌道に乗るまではフォローを継続していきたいと思います。
posted by CBIT池田 at 09:14 | Comment(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月11日

オフィス空間が知識創造の場になるんです

皆様、こんにちは。
ナレッジリング、営業・開発補佐担当の松永です。

今回はある企業で行っているナレッジマネジメントの取り組みのお話しです。

この企業の営業本部ではモバイルオフィスと呼ばれる斬新的なデザインオフィス空間があるそうです。
新しい知識は文化や経験、スキル、知識などが異なる人達が交流し合うことで創られる
"Creation by Cross Culture"というコンセプトのもとに作られたオフィスだそうです。

これらオフィス空間には4つのタイプがあり、それぞれ特徴があるようです。
それでは”知識創造をもたらす4つの空間”をご紹介していきましょう。

●オフィスゾーン
このゾーンはデスクワークを行うためのスペースです…
なんの変哲もなさそうな名前ですが、個人の席を特定しないのがこのオフィスの特徴です。
情報共有のために同じプロジェクト同士で近くの席に座ったり、普段は近くに座らない人と隣同士になったり
状況は様々です。
また、このオフィスでは社員同士の会話を推奨しているそうで、
暗黙知や形式知の共有、創造を促進させているようです。
思いがけない出会いや情報のやり取りが行われそうですね。

●クリエイティブゾーン
社内の打ち合わせに利用されるゾーンです。
明るく開放的な雰囲気を出すよう窓側に設けられているそうです。
大型ディスプレイを設置したり、インターネット・イントラネットに接続できる環境があったり
必要な情報を共有しながら打ち合わせが行えるなど、
メンバー間の対話が活発になるような仕組みが取り込まれているそうです。
打合せを重ねることで、暗黙知が形式知に変わる、なんてことがしばしばありそうですね。
他にも同じような対話の場として6つの会議室があり、
それぞれコンセプトを意識することで会議の活性化と知識の創造を促すようです。

●リフレッシュコーナー
喫煙スペースやドリンクコーナーで構成されたスペースです。
煙草を吸わない人にはわからないと思いますが、喫煙所での会話で思いがけない発見があったりするものです。
担当の違う社員同士が交流出来る機会を与えることで、予期せぬ出会いと思いがけない情報共有を促進します。

●知の森
各部の中央に設けられた交流を目的としたスペースです。
このスペースでは、社員や顧客、パートナーを問わず幅広い交流が行われているそうです。
企業間での知識の共有が図れそうですね。

全てに共通することは、人と人が交流をすることで情報共有を促している、ということです。
「ナレッジマネジメントの究極には人間がある」という野中郁次郎氏の言葉がありますが
人間同士のコミュニケーションの中にこそ情報共有の本質があるのだと思います。
システムも大切なコミュニケーションツールの1つですが、
人と人とのコミュニケーションも大切にしたいものですね。

今回はこの辺で失礼します。
posted by CBIT松永 at 12:25 | Comment(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする