2018年08月24日

AIとグリーンIT

こんにちは。ナレッジリング開発担当の鈴木です。

8月もあと少しで終わりですがあいかわらず残暑が厳しいですね。

2018年は最高気温が40℃を超えた観測地点がなんと10地域もあったようです。


2018年夏の最高気温のランキング

これも地球温暖化の影響でしょうか。

これだけ暑いとエアコンの稼働率も上がって電気の使用量も上昇しそうです。

そんな中Googleはデータセンターの冷却に人工知能(AI)システムを利用して

冷却効率を大幅に改善させているそうです。

このシステムは2010年にGoogleによって買収されたイギリスのDeepMind社が開発し

2016年にはGoogleのデータセンターの冷却効率をAIを使うことで

40%も向上させたと発表して注目を集めました。

データセンターはインターネット用のサーバーやデータ通信システムなど

大量の熱を放出する機器を大量に設置し、運用している施設です。

Googleのように巨大な企業になると所持しているデータセンターも

大規模なものになると思われるのでこの効率化の効果は非常に大きかったと思われます。

DeepMindが開発したAIを利用する冷却システムは

AIがデータセンターの使用状況をモデル化して

 1時間後のデータセンターの温度を予測し、

 適切な対策を提案する」

というもの。

大量のデータによって訓練されたシステムは、人間の管理者の経験による運用と比べて

40%もの効率化を達成することができたということです。

開発当初のこのシステムはAIは対策を提案するだけで

実際の制御は人間のオペレータがおこなう必要があり運用が大変だったようなのですが、

IoTなどの進化に伴い冷却システムの制御までも自動で行える

人間の手作業を必要としない冷却システムに進化しているようです。

とはいってもシステムの不具合が出たときの対策として

すぐに人手に制御を戻すなど安全対策も万全なようです。

Googleは2017年8月ごろから新しいAI制御の冷却システムを導入し、

2016年の導入当初と比較して12%の効率化を達成し、

その後も運用をつづけていくうちにAI自身が新たなデータを蓄積して

冷却システムの効率化を進めたことにより

2018年7月の時点ではそれまでと比較して30%の効率化に成功したと発表しているので

2016年以前に比べると格段に効率化できた事になりますね。

世界中の電気の4割は石炭火力発電によって発電されているという事なので

Googleのこうした取り組みは使用電力の削減につながり

地球温暖化のペースを遅らせる手助けとなるかもしれません。

工場などの大規模な設備は使用する電力量も多いと思いますので

電力コスト削減の面からも今後、電力効率化のために

こうした人工知能の導入が進んでいくのではないでしょうか。

グリーンITは辞書的なはっきりとした定義はないそうですが、

地球環境への配慮の思想を情報通信技術に適用した思想を指すものだと思います。

今回ご紹介したGoogleのデータセンターのような事例は

グリーンITに分類されるものだと思います。

Googleのデータセンターの事例ではAIを導入することで

非常に大きな冷却効率の向上が得られたようです。

今後グリーンITの分野でも人工知能の導入が進んでいくと

地球環境の改善に効果が見込まれるのではないでしょうか。

それでは今回はこのへんで。




posted by CBIT鈴木 at 17:04 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月10日

「AIで仕事がなくなる」はウソ?

どうも。
営業担当の宮澤です。

本題に入る前にまずは、前回私が書いた記事の最後に書いたW杯優勝国予想の結果から。

私はずばり

ベルギー!!

と予想していたものの結局優勝したのは、、

フランス!!

でしたね。。残念!
とは言え今年のベルギーは本当に素晴らしかった。
ベスト16の日本戦でも底力を見せつけてましたし、
日本戦終了後のベルギー選手や監督のコメントもよかった。
今大会でがっつりベルギー代表のファンになっちゃいましたよ。

そして本当に強かったのはやっぱりフランスですよね。
グループステージでは多少の不安定さもありながら、
決勝Tでは見事に修正して王者に輝きました。

グリーズマン、エムバペ、ポグバ、カンテ、ユムティティ、ヴァラン…
とまぁメンツだけみればウイイレばりのチートチームなので、
ある意味優勝は必然だったのかも。。

中でもエムバペは圧巻だったなー。

エムバペ半端ないって!
だって相手選手めっちゃ置き去りにするもん!
そんなんできひんやん、普通!


…うん。

さて、そんな感じで今年の流行語大賞候補のネタも挟んだところで、ここからが本題です。

みなさんは「AIで仕事がなくなる」という話を聞いたことはありませんか?
これってもともとオックスフォード大学やNRIが発表した研究結果がもとになって、
どのメディアでもこぞって取り上げていたネタですよね。

でもよく考えてみてください。
最初にオックスフォード大学が研究結果を発表したのが2013年で、
あと10年〜20年もすれば仕事の49%がAIによって自動化されてなくなると言われていました。

あれからすでにもうすでに5年が経過したわけで、
本来であれば10〜15%くらいは自動化されていないと計算が合わないんですよね。

ところがどうですか?どの企業も仕事がなくなるどころか人手不足でみんなヒーヒー言ってますよね?
実際のところ、AIによって代替えされた仕事ってまだまだほんの一部なんですよね。

ではAIによって仕事がなくなるという説はウソだったのか?
で言うと結論ウソではないと思います。

さすがに近い将来49%もの仕事がなくなるとは思いませんが、
これからもAIによって仕事が減っていくのはおそらく事実であり、
例えばデータ入力などの単純作業や、電子部品製造工のような機械工の仕事、
更には自動運転技術の発達による運転手の仕事もなくなっていく可能性が高いです。

逆にAIが不得意としていることは、
「物理的行為」「対人折衝」と言われており
例えばサービス業や流通業などの、いわゆる対人スキルや肉体労働が求められるような実務的な作業は、
まだまだAIでの代替えが難しいのではないでしょうか。

このように、AIにも得手不得手が現状は存在しているわけで、
研究結果にあった2020年〜2030年くらいまでに約半数の仕事がなくなる、ということはなさそうですが、
一方で今ある仕事の種類自体、減少傾向にあるのは間違いなさそうです。

ただし何も悲観的に考えることはないと個人的に思っています。
今ある仕事が減ってもその分、時代とともに必要とされる新たな仕事はきっと出てくるはずですし、
AIをうまくコントロールしながら新しいものを創出できる人・企業であれば、
むしろ今以上に成長していけるのではないでしょうか。

いずれにしても、「人とAIは今後どう共存していくのか」というテーマは、
今後しばらくはホットな話題になりそうですね。

それでは今回はこの辺で!



posted by CBIT宮澤 at 17:23 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月27日

ディープラーニングにビッグデータは要らなくなる?!

こんにちは。
マーケティング・営業担当の池田です。

前回の鈴木の投稿
『マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが
 人工知能を活用した「サイコパス」なアルゴリズム「ノーマン」を開発した』
というニュースが取り上げられていました。

AIと言えば、人間の手助けをする目的で研究や開発されてしかるべきなのに、
“あの”MITが、なぜそんな身の毛もよだつような研究を?
…というのが私の第一印象でしたが、
やはりそこはMIT、人間のためになるAI研究ももちろん行っています!


医療分野でのAIのニュースは、新しい可能性に期待感が高まりますよね。
AIがまるで救世主のように思えてきます(笑)
記事によれば、
セラピストでも理解するのが難しい、それぞれ全く違う特徴を持つ自閉症の子供たちの感情をAIが分析。
そのAIをロボットに搭載し、ロボットが自閉症児の感情に応じて反応するというもの。

この記事で注目すべきは
『Personalized Deep Learningが通常のディープラーニングと違うのは、
 膨大なデータを必要とせず個々のデータを用いてディープラーニングができる
というところ。

これは画期的!
ディープラーニングにはビッグデータが必須」と、当たり前に思っていた概念が崩れることになります。
大量のデータを用意できなければディープラーニングの意味がないと思っていたものが、
然るべき場面ではその常識にとらわれず活用できるというわけですよね?!
とは言うものの、どのような場面に適用するのがベストなのか、今の私には思いつきませんが(苦笑)
ただ、人類に脅威を与えるのではなく、未来に希望を抱かせるAIなら大歓迎ですね。

ちなみに、前述の「ノーマン」も、
学習データの与え方によっては屈折したAIが出来上がる』ということを具現化したものであって、
別に人間を恐怖に陥らせるために作られたわけではないのですけどね・・・

さて、MITメディアラボ関連の記事が続いたところで、
このMITメディアラボという存在、気になりませんか?

(安易ですが)Wikipediaによりますと・・・

メディアラボでの研究は、学際的な研究に焦点を当てている。
中心技術に直接関わる研究ではなく、技術の応用や、斬新な方法による統合分野を開拓している。
そのためメディアラボのプロジェクトの多くは、芸術的な性格を持っている。
出典:Wikipedia

なるほど、このブログで取り上げた2つのニュースからだけでも、
斬新な方法」「芸術的な性格」というのはわかるような気がします。

そして、驚いたことに、日本人が多数関わっているのですね!
所長の伊藤穰一氏、副所長の石井裕氏、昨年まで助教だったスプツニ子!氏。
もはや、日本人で運営されていると言ってもよいのではないでしょうか(笑)
しかも、ラボがある建物は日本人建築家の槇文彦氏の設計によるものだそうで、
日本人が研究しやすい環境でもあるのかもしれません。

そういえば、伊藤穰一氏とスプツニ子!氏はテレビ番組の司会も務めていて、ラボが収録場所になっていました。
(残念ながら番組は今年の3月に終了してしまったようですが)
お二人ともよくお顔を拝見するので、知っている人も多いでしょうか?

AIの最新研究においては、今後のMITメディアラボの動向にも注目したいところですね!



posted by CBIT池田 at 16:43 | Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする